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2024年6月7日金曜日

「億り人のひきこもり生活」内向型の頂点著の感想文

twitterで流れてきたので、内向型の頂点氏の「億り人のひきこもり生活」をkindleで読みました。これは名著ですよ。

内容は40代男性の著者のFIRE生活について書かれています。FIREに至るまでの経緯も丁寧に書かれています。

表紙に"ほぼ漫画"と書かれているだけあって、かわいらしいイラストと文章でとても読みやすい。スマホでも読みやすいように配慮されているのかもしれません。

資産を築くまでに、様々な職を転々とする部分も共感できました。

この本は自己啓発本ではなくて、ジャンル的にはエッセイが近いと思います。

ふわふわと抽象的で地に足がついていない自己啓発本に満足できないタイプの人は「億り人のひきこもり生活」をおすすめします。

すべては無理だけど、ところどころで再現性は高いですよ。著者みたいなタイプの人。内向型で人と会うと疲れてしまう人。結構いるんじゃないでしょうか。

2014年7月24日木曜日

バフェットからの手紙 [第3版]を読みました。

バフェットからの手紙が新しくなったのでKindle版を購入しました。実はバフェットからの手紙は以前読んだことがあります。10年近く前にネットではバリュー投資の静かなブームがありました。そのブームの中でとある個人投資家さんがバフェットからの手紙とフィッシャーの「超」成長株投資をすすめていたのですね。

当時、2冊買うのはお金が厳しかったのでフィッシャーの「超」成長株投資を買ってバフェットからの手紙は図書館で借りて読みました。フィッシャーの「超」成長株投資は当時の自分には難しかったですね。そして今の自分にとっても難しいです。(苦笑い)

そしてバフェットからの手紙も自分にとっては難しいです。わかる箇所とわからない箇所があります。もっと言うとわからない箇所のほうが多いです。一気にばりっと読めてしまうタイプの本ではありません。そもそもバフェットがバークシャー・ハサウェイの株主に宛てた「会長からの手紙」をまとめたものなので一気に読むのは不誠実な気もします。

バフェットからの手紙を読むと「自分には個別株への投資はやっぱり難しいや」という気持ちになったり、ビール片手に酔った状態で読むと「自分も内容が理解できる企業を割安で買って大儲けだ!」という気持ちになったります。恥ずかしながら簡単に気持ちがぶれてしまいます。ぶれぶれです。

バフェットの言葉をもっと短くまとめた本もあります。amazonを検索すると出てきます。名言集的な本です。自分も持ってます。読みやすいのはいいのですが、読みやすすぎてうっかりわかった気になってしまいます。簡単にバフェットを理解した気になってしまう危うさを秘めています。わからない事をわかった気になるよりは、わからないことは(自分が不勉強なので)わからないのだと認識しておいた方が幾分マシです。バフェットからの手紙も繰り返し読めば徐々にわかるようになります(そう思いたい)。バフェットからの手紙は食べごたえはありますが陳腐化しない系の本です。

自宅ではiPadやKindle Paperwhiteで読んで、出先でiPhoneのKindleアプリで開くとちゃんと途中から読めるのは嬉しいですよね。地味に感動するポイントです。

単行本は約600ページなので重たいです。だからスマホでも読めるKindle版がおすすめです。しかもKindle版は単行本よりずいぶん安いです。

2014年1月26日日曜日

マネーと常識(ジョン・C・ボーグル)を読みました。

管理人はVanguard Total World Stock Index Fund ETF (VT)をポートフォリオの軸にしています。そんな個人的な思い入れもありVanguard創始者ジョン・C・ボーグルさんの本を読んでみました。

内容は「コストの低廉なインデックスファンドに投資すべし」のワンメッセージ。なぜインデックスファンドに投資すべきなのか、なぜコストが重要なのかがわかりやすく述べられています。

本の中に著者の主張を裏付ける意味で「私(ジョン・C・ボーグル)の意見を鵜呑みにするな」というコーナーが設けられています。読んでみるとジョン・C・ボーグルさんの主張を更に補足する内容になっています。

「マネーと常識」推奨の投資戦略

最終章の18章に具体的な投資戦略が書かれています。

まじめなお金の50%から100%は標準的なインデックスファンドに投資すべきである。楽しむお金は、投資資産全体の5%を1ペニーたりとも上回ってはならない。

"まじめなお金"、"楽しむお金"とはなんなのかは本を読んでみてください。

インデックスファンドを軸にして個別株等でさらなるリターンを目指す「コア・サテライト戦略」と呼ばれる手法があります。「マネーと常識」はもっとゴリゴリインデックスファンド推しなイメージです。インデックスファンド100%が基本。ポートフォリオに小型株や割安株を入れてもいいけどを市場リターンを上回ろうとすると市場リターンを下回るリスクが増えますよと書いてあります。

「マネーと常識」はいつ読むべきか

マネーと常識の原題"The Little Book of Common Sense Investing"にあるように250ページ程の本(The Little Book)なので読みやすいです。内容も複雑に入り組んでいるわけではなくワンメッセージですしね。インデックス投資をやっていて一番キツイのはインデックス投資以外への誘惑。メディアで取り上げられるのはいつだって株のデイトレーダーやレバレッジをかけて勝負しているFXのトレーダー。インデックス投資家はいつだって地味です。「もしかして自分もデイトレードで大儲けできるんじゃないか?」と邪念がむくむく湧いてきたらこの「マネーと常識」を読むといいのではないでしょうか?管理人は実際そんな気分になったときに繰り返し読んでます。

最後に「マネーと常識」で印象に残ったフレーズ

インデックス運用は、これまでに発明されたなかで最高の投資戦略ではないかもしれないが、それより悪い投資戦略は数え切れないくらいある。

追記 「マネーと常識」もkindle化して欲しいですね。繰り返しお風呂で読んでいたらヨレヨレになってきたので。

2013年12月11日水曜日

「投資で一番大切な20の教え」を読みました。

この本、買おうか買うまいか結構悩みました。だって本のタイトルが「投資で一番大切な20の教え」ですよ?まるで「はてなブックマークでホットエントリに入っているのでクリックしてみたら浅ーいライフハック系の記事で読むだけ時間の無駄でした」臭が漂うタイトルじゃないですか。

結論は買ってよかった読んでよかった。に尽きます。タイトルの先入観で警戒してすいませんでしたと著者のハワード・マークスさんに伝えたいです。この本はネットの評価も軒並み高いです。amazonについてる☆及びコメントも購入の参考になります。誰にでも1回読んだら2度と読まない本と繰り返し読む本がありますよね。自分にとって「投資で一番大切な20の教え」は間違いなく後者。なだけにkindle化を強く望みます。折角買ったkindle paperwhiteでもっと投資関連の本を読みたいんです。

内容は普遍的なので今読んでも10年後に読んでも等しく価値があるタイプの本。週刊誌に載っている「アベノミクスで大儲け!出遅れ銘柄はこれだ!」のような記事とは真逆なベクトルの本です。「投資で一番大切な20の教え」には特定の銘柄がいいとか悪いとかそんな話は出てきません。もっと根源的な投資に対する哲学が書いてあります。

で、この本を仮に投資を始めたばかりの頃の20代前半の自分にプレゼントしたとしてですね、当時の自分は喜んでくれるのか?というと多分喜ばないと思うのですよ。「こんなまどろっこしい本じゃなくてどの銘柄買えば手っ取り早く儲かるのか教えてくれよ」と叫ぶんじゃないかな。。なのでこのタイミングでこの本に出会えて良かったと感じています。

個人的には

  • 1.二次的思考をめぐらす
  • 7.リスクをコントロールする
  • 14.無知を知る
が心に残りました。

価格は2,000円プラス消費税。この価格、読む前は割高だと思っていましたが読んでみたら格安でした。もし将来、2,000円でkindle版が出たら躊躇なく払います。だからkindle版プリーズ!

2012年3月21日水曜日

ウォール街のランダムウォーカーについて

自分は初めて株を買って10年くらい経ちます。今まで読んでなかったのが恥ずかしいのですが最近ウォール街のランダムウォーカーを読んでます。もちろん以前から本のタイトルは知ってたのですが、自分の勝手な思い込みなんですが、この本をウォール街で大成功したカリスマトレーダーの自伝的小説だと勘違いしてたんですよね。「"どーだ俺すげーだろ"風な自慢話メインの本なんでしょ?全然魅力的じゃないわー読む気にならないわー」的な。あと本屋さんで見かけるこの本はハードカバーで分厚くて威圧感がすごくてなかなか手に取れなかったのもあります。

でも最近インデックス投資関連のブログ見てるとこの本の話題をやっぱり見かけるんですよね。で、実際読んでみると感動の連続ですね。今まで読んだインデックス投資関連の本はウォール街のランダムウォーカーからエッセンスを抽出して水で薄めただけなんじゃないか?と思ってしまう程です。さすが時代を超えてベストセラーになるだけの事はあるなと感じました。まだ全部読んでないですけど(笑)自分はアホなので何度も何度も読まないと理解できないので、少しづつ繰り返し読んでいこうかなと思ってます。